この本に興味を持ったのは、著者である熊谷さんがサイバーエージェントの藤田さんと一緒に写っている写真を見たからです。何の写真だったか忘れてしまったけれど、ニュースになっていて、この藤田さんの横にいる人は誰だろう。この人も若いなーって思ってみたらGMOの社長さんでした。無知って怖い。

そして熊谷さんを検索したら熊谷さんのHPがあって、そこにこの本が紹介されていたんです。最初タイトルを見た時は、うさんくさいなーって思いました。必ず夢がかなう手帳ってデスノートかよって思ったの。でも紹介ページの説明によると熊谷さんが社長になるまでの話や熊谷さんの考え方が書いてあるっぽい。なのでまぁ夢がかなうかどうかは置いておいて読んでみようと思ったわけです。

実際に読んでみると、夢がかなう魔法の手帳の話では当然なくて、むしろ魔法なんてない、時間もない、お金もない、できることは限られている、でも今のままじゃ嫌だ、ではどうするか、について書いてある本でした。

熊谷さんの言う“夢”って言うのは、要するに自分がこうありたいという状態のこと。何を楽しいと思い、何を嬉しいと思い、何を幸せだと思うのか。そういうことの総称を夢って言っているんだと思います。そしてまずは自分がどういう状態を望んでいるのかをじっくり考えて、その状態にするにはどうすればいいのかを考える。最終目標をかなえるためには何歳までに何をするか、そのためには今年は何をするか、今月は何をするか、今週は何をするか、今日は何をするか。この計画を立てるために使うのが手帳。

まめな人だなーって思いながら読んでました。あと書くのも好きなんだろうなって。たぶん計画を立てるのも楽しいんだと思う。そしてやるぞって思ったことに対しての情熱もすごい。何かやりたいって思っても、なんだかんだと言い訳してやらない、になりがち。そういうのがないというか、そういう風にしちゃわないように手帳に書いて持ち歩いてるって感じ。

読み終わってから、私にとっての幸せな状態って何だろうなって考えました。幸せな状態って人によって違いますよねー。だから私が熊谷さんのまねをしても、私は幸せにはならない。他人基準ではなくて自分基準の幸せをきちんと把握したらこれから生きやすいのかもなぁ、幸せになりやすいのかなぁと思いました。

でも自分が何を望んでいるのかを具体的に考えるのって、実は結構難しい。そうそうぱっとは出てこない。そもそもそんなこと具体的に考えてなかった。将来の夢は何ですか?なんて、最後に聞かれたの小学生くらい?中学からは将来といえばもう受験だった気がする。どこの高校に行ってどこの大学に行って、みたいな。ほんのちょっと先のこと。だからいまさら夢って言われてもなんだか全然思い浮かばない。

とてもささやかな小さなこともとても達成できなそうな大きなことも、まとめて全部書き出すといいそうです。私もとりあえず思いつくままに夢を書き出すことにしました。100個くらい書いたらその先のことを考えられるようになるかな。100個の夢はかなうのかな。わからないけれど、とにかく考えてはみようと思います。

みなさんの夢は何ですか?